2024年3月1日
高メチル化タイプ統合失調症: 一般的には妄想型精神分裂病と言われるパターン。幻聴、妄想、強い不安感がみられる。生化学的には、DNAとヒストンの過剰なメチル化が起きており、そのためにドーパミン活性が上がっている。酸化ストレ […]
2024年3月1日
統合失調症の病因仮説: ・ドパミン仮説→ドーパミンが過剰に分泌されることが原因。ドーパミンの働きを遮断する抗精神病薬が陽性症状の治療に効果を示す。ドーパミンの働きを活性化させる薬剤が統合失調症に似た幻覚・妄想を引き起こす […]
2024年3月1日
統合失調症: 元々は、全く異なった精神異常の集合体で、15-35歳で発症する。地域、民族、経済力に関わらず、全人類の0.3%に存在する。 症状は大きく、陽性症状と陰性症状に分けられる。 ・陽性症状→異常な興奮や幻覚、幻聴 […]
2024年3月1日
逸脱したブックマークのほとんどが精神疾患に関与し、DNAやヒストンにおいて不適切な場所へメチル基やアセチル基が配置される原因になると考えられている。すべてのエピジェネティクス療法はブックマークを変えることなく、遺伝子発現 […]
2024年3月1日
DNAは 2万3千個の文章が書かれた本である。ここを読んでください(ヒストンのアセチル化)、ここは読まないでください(ヒストンのメチル化)という付箋がついている。一部の文章は読めないように伏せ字にされている(DNAメチル […]
2024年3月1日
DNAは、アデニン(A)、グアニン(G),チミン(T)、シトシン(C)の4つの塩基で構成されるが、ヒトではそのうちシトシンがメチル化されることで、DNA発現が調整されている。この修飾は細胞分裂を経ても受け継がれる。DNA […]
2024年3月1日
メチル化とは、ある物質にメチル基が置き換わったり、結合したりする化学反応のこと。DNAメチル化とは、DNA のスイッチをOFFにし、必要な遺伝情報だけが細胞に伝わるようにし(DNA 発現)、不要な遺伝情報が伝わらないよう […]
2024年3月1日
脳の部分的な機能と症状の関係: ・前頭前野(判断・衝動抑制)活動性低下→ドーパミン低下・衝動が抑えられない:計画を紙にかく、運動、SAMe、チロシン、アダプトゲン ・前帯状回(順応性)活動性亢進→セロトニン低下・強迫的に […]
2024年3月1日
統計上、ADHDはアンダーよりオーバーメチレーションが3倍多い。
2024年3月1日
ADHDの3分類: 1.不注意が主症状の場合 半数以上に葉酸、ビタミンB12、亜鉛、コリンの欠乏が見られる。 2.衝動性、多動が主症状の場合 銅亜鉛バランスが大きく崩れていることが多く、これがノルエピネフリン、アドレナリ […]
2024年3月1日
重金属蓄積タイプ5%: ・ほとんどの場合、鉛、水銀、カドミウム、ヒ素 ・突然鬱が現れる ・腹部の痛み、けいれん ・イライラ ・頭痛、筋力低下 ・エネルギー切れ ・カウンセリング、薬が効かない 重金属は血中には少量しか存在 […]
2024年3月1日
ピロールタイプ15%: ・生まれつきビタミンB6、亜鉛不足がある。 これは脳におけるセロトニン、ドーパミン、GABA 不足を招き、うつと不安の材料になる。 ・トラウマがひきがねとなって起こるうつの経過をとる。 ・気分の変 […]
2024年3月1日
銅過剰タイプ17%: ・ノルエピネフィリンの上昇、ドーパミンの低下がみられる。 ・95%は女性。 ・強い不安感、パニック傾向がある。 ・産後うつを引き起こす可能性がある。 ・活動的である。 ・SSRIで不安が増強する。 […]
2024年3月1日
葉酸欠乏タイプ(オーバーメチレーションタイプ)20%: ・うつに加えて不安やパニックがある。 ・少数の例外を除き、SSRIや抗ヒスタミン薬に対して不耐性。 ・化学物質アレルギーをもつが、花粉症はない。 ・症状にもかかわら […]
2024年3月1日
アンダーメチレーションタイプ38%: ・SMAe、メチオニンで調子がよくなり、葉酸には弱い。メチル基と葉酸はセロトニン、ドーパミン、ノルエピネフリンのシナプス活性を調節するトランスポータータンパクの発現に関して、反対のエ […]
2024年3月1日
重金属負荷はBBBを損ない、脳内の抗酸化タンパクを損ない、ミエリンを傷つけ、脳内神経伝達物質濃度を変化させる。
2024年3月1日
オーバーメチレーションの原因: ・クレアチン合成障害 ・AGAT、GAMTのスニップ ・アルギニンまたはグリシン不足 ・メチルトランスフェラーゼのスニップ
2024年3月1日
アンダーメチレーションの原因: ・メチレーション回路の遺伝子変異 ・ヒスタミン過剰負荷 ・タンパク不足
2024年3月1日
オーバーメチレーション状態の確率: ・パニック障害64% ・妄想型統合失調症52% ・ADHD28% ・行動障害23% ・うつ病18%
2024年3月1日
アンダーメチレーション状態の確率: ・自閉症スペクトラム98% ・反社会的人格障害95% ・統合失調感情障害90% ・反抗挑戦性障害85% ・神経性食思不振症82% ・うつ病38%
2024年3月1日
精神疾患の原因は、化学物質への暴露がDNAやヒストンに不適切なメチル基、アセチル基をつけることだと考えられている。メチル基はSAMeによってヒストンまで届けられ、アセチル基はアセチルCOAによって届けられるが、これら化学 […]
2024年3月1日
ヒストンのメチル化・アセチル化: DNAは引き延ばすと1.8mほどの二重らせん状のタンパク質。直径100分の1mmという極めて小さいボールの中に収納されているが、ヒストンと呼ばれる球状タンパク質に巻き付くことで、からまな […]
2024年3月1日
DNAメチル化: 二重らせんのシトシン分子にメチル基がくっつくこと。遺伝子の近くにメチレーションが起こるとその遺伝子は発現しない傾向がある。このDNAメチル化は、胎児期の子宮内でおこる。これによって、異なる臓器、組織を作 […]
2024年3月1日
エピジェネティクスに大きく影響するとされているのが、DNAメチル化、ヒストンのメチル化・アセチル化。
2024年3月1日
エピジェネティクスを一言でいえば遺伝子の発現を研究する学問。遺伝子とエピジェネティクスの関係は、同じ楽譜でも演奏する音楽家、指揮者によってだいぶ違う曲になると例えることができる。精神疾患にしても、原因は遺伝子そのものでな […]
2024年3月1日
ホモシステインがメチオニンにリサイクルされるには5MTHFとビタミンB12の反応が必要。5MTHFはメチル基を供給しメチルB12を形成させ、それは次にホモシステインと反応しメチオニンを再生する。この反応はメチオニン合成酵 […]
2024年3月1日
健常人では、SAHからアデノシンが遊離してホモシステインに変換され、適切なメチレーション状態が保たれている。アデノシンは亜鉛酵素であるADAによって除去される。このADA酵素反応は自閉症などでは特に弱いことが分かっている […]
2024年3月1日
食事から摂取したメチオニンはATPと結合してSアデノシルメチオニン(SAMe)を形成する。この反応にはマグネシウムが必須。SAMeは体内で最も有力なメチル基供与体。メチル基を供与した後、SAMeはSアデノシル・ホモシステ […]
2024年3月1日
多くのアミノ酸が脳生化学で重要な役割をしている: ・トリプトファンはセロトニン合成の出発点。 ・フェニルアラニン、チロシンなどはドパミンやノルエピネフリンに変換される。 ・グルタミンはグルタミン酸やGABAの構成物質。 […]
2024年3月1日
ピロール異常はビタミンB6不足のため、セロトニン、GABA 低下を引き起こす。また、酸化ストレス負荷がNMDAグルタミン受容体のグルタミン神経伝達物質活動性を低下させる。典型的症状は、不安、頻繁な気分変動、短期記憶障害、 […]