2024年3月1日
異所性石灰化: ・腎臓で起これば尿管結石 ・脳でカルシウムが増えるとアルツハイマー病 ・軟骨にカルシウムが入り過ぎると変形性関節症や変形性脊椎症
2024年3月1日
カルシウムは骨格、歯を形成する。人間のカルシウムは1kg 。その99%は骨に存在。骨の中のカルシウムは骨格の維持と、血中カルシウムを維持するためのカルシウムのリザーバーとして働く。カルシウムは常に脱灰と再石灰化を繰り返し […]
2024年3月1日
食事中のカルシウムは胃酸でカルシウムイオン(Ca2+)になり小腸に移行する。小腸粘膜表面内はマイナス荷電されており、カルシウムイオンは腸壁に張り付いて吸収されない。腎臓は、活性型ビタミンD3を小腸に送りCBP(Ca輸送タ […]
2024年3月1日
カルシウム濃度が急激に高くなると細胞内にカルシウムがはいる状況を引き起こすのは、脱灰亢進、カルシウムの単独摂取だけ。後者の代表的なものは、牛乳とカルシウムのみのサプリメント。
2024年3月1日
カルシウムの局在異常のメカニズム2点: ・骨の脱灰>再石灰化のアンバランス→骨粗しょう症、異所性石灰化 ・カルシウム・パラドクス(細胞外のカルシウムイオンが不足すると、細胞内にカルシウムイオンが入りやすくなる現象)
2024年3月1日
カルシウムを単独でサプリメントで大量に補う事は、カルシウムの局在を狂わせる。
2024年3月1日
食事から摂取するカルシウムは骨折を防ぎ、心臓発作の危険性を減らす。一方、カルシウム・サプリメントを摂取すると、骨折は減少するが、心臓発作や心筋梗塞のリスクは増大する。カルシウム、マグネシウムは特に局在を考えなくてはいけな […]
2024年3月1日
カルシウム摂取の少ない人に腎臓結石ができやすく、十分な人にはできにくい。カルシウム摂取が足りないと、骨から余分なカルシウムが溶け出して結石になる。また、結石のできやすい人はカルシウム不足で血液中のイオン化カルシウム濃度の […]
2024年3月1日
骨粗しょう症の予防に重要なのは、カルシウムを摂る事よりも、骨からカルシウムが失われるのを防ぐこと。動物性タンパク質の多い食事をとると、体内が酸性に傾く。この酸を中和するため、骨のカルシウムがアルカリとして動員される。この […]
2024年3月1日
カルシウムは骨格を形成するほか、ホルモン、神経伝達物質の分泌、筋肉収縮などの多彩な作用に影響を与えるミネラル。カルシウムはホメオスタシスのキーミネラル。血中カルシウムは心筋を動かしているので、濃度が狂うと心臓が止まってし […]
2024年3月1日
ミネラルの生理作用: ・骨や歯の構成成分(骨の重量の3分の2はミネラル)→ヒドロキシアパタイト形成+ミネラルの貯蔵庫 ・生理活性作用→イオンとして作用する ・薬理学的佐用→クロムの血糖改善
2024年3月1日
必須ミネラル: 主要ミネラル(1日の摂取量100mg以上)→カルシウムCa、リンP、カリウムK、硫黄S、塩素Cl、ナトリウムNa、マグネシウムMg 微量ミネラル→鉄Fe、亜鉛Zn、銅Cu、マンガンMn、ヨウ素I、セレンS […]
2024年3月1日
ミネラルには3種類がある: ・金属(電気を通す、堅い)→鉄Fe、金Au、銀Ag、銅Cu 重金属(比重4以上) →金Au、銀Ag、鉛PB 軽金属(比重4以下)→カルシウムCa、マグネシウムMg ・非金属→リンP、セ […]
2024年3月1日
オメガ3サプリの使用例: ・炎症の抑制→EPA、DHAは酸化され安い。冷蔵保管で抗酸化ビタミンと一緒に摂取する。 ・血小板凝集抑制作用→アラキドン酸から誘導される PGI2は血小板凝集抑制、TXA2は凝集促進に働く。この […]
2024年3月1日
動物性脂肪が悪いのは、飽和脂肪が多いことよりも、n-3/6比が低いことにある。理想的なオメガ3脂肪酸の比率は、スポーツ選手などでは 15%以上。3-7%だと細胞膜が非常に硬く、流動性が失われた状態といえる。
2024年3月1日
細胞膜を構成する不飽和脂肪酸の種類によって、刺激を受けたときに生成されるプロスタグランジンの種類が異なる。例えばC18:3なら炭素鎖数18:二重結合数3。リノール酸を原料として、アラキドン酸を合成する経路とEPA、DHA […]
2024年3月1日
小腸上皮細胞膜には細胞外にくみ上げられたナトリウムイオンが細胞内に移動するときに発生するエネルギーを利用してブドウ糖を細胞内に輸送させる輸送タンパク質が存在する。イオンポンプなどの活動により一旦イオン分布の差が生まれると […]
2024年3月1日
ナトリウム-カリウムポンプはATPの加水分解によるエネルギーを利用して3個のナトリウムイオン(Na+)を細胞外に汲み出すと共に、2個のカリウムイオン(K+)を細胞内に汲み込むタンパク。これによって、細胞内はNa イオンが […]
2024年3月1日
細胞膜は、脂質二重層を貫くようなトンネル構造を持ち、細胞内外での物質輸送を行う。細胞は特定のイオンを選択的に取り込み、また別のイオンを選択的に排出することによって、内外のイオンのバランスに差を作っている。内外に濃度差を作 […]
2024年3月1日
リン脂質を含む脂質二重層は不飽和脂肪酸を多く含む構造ゆえに活性酸素に弱いため、ビタミンEを中心に抗酸化対策を摂る事が大切。フィッシュオイル、亜麻仁油共に酸化されていないものを摂らなければ逆効果。
2024年3月1日
細胞膜の質は様々な疾患と関わる: ・PG代謝異常(炎症、アトピーなど) ・受容体異常(Ⅱ型糖尿病、バセドウ病など) ・アレルギー、自己免疫疾患 ・動脈硬化性疾患、癌
2024年3月1日
オメガ3系不飽和脂肪酸からはEPAやDHA、オメガ6系不飽和脂肪酸からはアラキドン酸が作られる。だから魚の油を摂ると血液がサラサラになり、炎症が抑えられる。植物油を摂ると血液がドロドロに、炎症が起きやすくなる。
2024年3月1日
アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ジホモ-γ‐リノレン酸の3種類の、炭素数20の多価不飽和脂肪酸がエイコサノイドの前駆体となる。作られるエイコサノイドの種類は、細胞膜に含まれる不飽和脂肪酸の種類によって決まる。必要に応 […]
2024年3月1日
エイコサノイドとは、生体機能を調節する不飽和脂肪酸の代謝産物の総称で、プロスタグランジン(PG)、トロンボキサン、ロイコトリエンなどがある。様々な刺激によPLA2(ホスホリパーゼA2)が活性化されると、細胞膜を構成するリ […]
2024年3月1日
体内で最も脂肪が豊富なのは脳で、非常に多くの情報のやり取りをしているからだと考えられる。電気信号が絶えず行きかう脳の中で脂質は絶縁体の役割をして情報伝達に貢献している。DHAの摂取が認知症を抑制するのは脳神経細胞の樹状突 […]
2024年3月1日
細胞膜の柔らかさを決めるのは、細胞膜を構成するリン脂質の中の脂肪酸組成。二重結合をもつ不飽和脂肪酸は可動性が大きく、細胞膜中の不飽和脂肪酸が多いほど膜は柔らかくなる。逆に飽和脂肪酸が多くなると膜は固くなる。トランス脂肪酸 […]
2024年3月1日
細胞内では伝達物質をつくり細胞膜を通して外に分泌する。細胞内の分泌顆粒や小胞の中で作られた内容物は細胞膜と融合し、その結果内容物が細胞外へ放出される。これをエキソサイトーシスという。細胞の外側と内側は強固な細胞膜で隔てら […]
2024年3月1日
脂肪酸は大きく2種類: ・炭化水素鎖が完全に飽和している→飽和脂肪酸(二重結合がない) ・炭化水素鎖が飽和していない→不飽和脂肪酸(二重結合がある)
2024年3月1日
細胞を包む細胞膜は基本的にリン脂質とコレステロールと糖脂質で出来ている。リン脂質は、グリセリンを中心に脂肪酸とリン酸、アルコールが結合した構造をしており、水にも脂にも馴染みやすいのが特徴。テルテル坊主のような形で、頭側が […]
2024年3月1日
中性脂肪という呼び名は脂肪のpHが中性なことから来ている。この中性脂肪の化学構造は、グリセロールに脂肪酸がくっついたもの。 グリセリンに1つ脂肪酸がくっついたらモノアシルグリセリド(MG) グリセリンに2つ脂肪酸がくっつ […]