NMDA受容体は記憶に重要な働きをする。NMDA受容体の起動スイッチを入れるのはカルシウムイオン。カルシウムイオンの流入が多すぎて、NMDA受容体が、過剰に起動するとイライラしたり、興奮したりする(多動、過敏、感情的)。受容体にマグネシウムイオンがくっついているときはNMDA受容体は正常稼働しているが、不在だとカルシウムイオンの流入がコントロールできない。NMDA受容体が正常に稼働しないと長期記憶の低下が出ると言われている。NMDA受容体のマグネシウムイオンによって、長期記憶を保持するための遺伝子発現がコントロールされている。