痩せててもリピッドスピルオーバーが起こるのは、日本人特有かもしれない。日本人はインスリンの量が少ないため、身体が大きくならず、脂肪組織に脂肪をたくさん貯められないため、行き場を失った脂肪が血液中にあふれている。日本人はもともとインスリンの量が少なくて済む(インスリンが効きやすい)民族だったが食の西洋化で脂肪を大量摂取するようになり、インスリン抵抗性を生じやすい食習慣になった。脂肪組織にインスリン抵抗性が生じれば、あぶれた脂肪が血中をさまようことになる。