糖尿病の人は歯周病、むし歯が多いことが知られている。唾液を調べると、ブドウ糖が検出されることがある。唾液には重炭酸イオンが含まれおり、発酵性炭水化物(砂糖)から口腔細菌が酸を作り、歯を溶かすが、唾液の中和作用と再石灰化作用によって、歯は守られてる。ところが、唾液のブドウ糖が口腔細菌に継続的に栄養を与え続けるため、唾液の緩衝能を超えて口腔内が酸性となり、むし歯になりやすくなる。また、糖尿病では口腔カンジダ症が多いことも知られている。カンジダ菌は糖を好んで繁殖する。