起立性調節障害は、特に思春期の中高生に多く見られる、自律神経失調症の一種。疲れやすくて、朝寝起きが悪く、立ちくらみをしやすい・午前中に体調がわるく午後になると改善するという症状がでる(副腎疲労と全く共通する症状) 。体内の睡眠リズムをつかさどっているのはメラトニンというホルモン。概日リズムをつかさどるもう一つのホルモンであるコルチゾールの分泌も障害されていることがしばしばみられる。メラトニンが高いときにはコルチゾールは低く、メラトニンが低いときにはコルチゾールは高い。概日リズムを修正するためにはメラトニン対策と共に副腎疲労を治療する必要がある。また、体内の炎症物質が脳に働きかけ、睡眠を妨害している可能性もある。隠れた体内の炎症(特に上咽頭、腸など)の改善に伴い、劇的に改善する例は少なくない。