ミトコンドリア機能低下が起きる原因:
・ビタミン、ミネラルなど補酵素の不足→TCA回路を回すのにビタミンB群やマグネシウム等を中心としたミネラル類、電子伝達系が回るのにはビタミンB3や鉄、CoQ10などが必要。
・重金属・化学物質→水銀、ヒ素、フッ素、アンチモンなどは TCAサイクルの酵素反応を阻害する。
・ミトコンドリア膜透過性遷移孔(PTP)開孔→ミトコンドリアにあるPTPが開くと、プロトンを含めた低分子量の物質が、ミトコンドリア内に流入し、ミトコンドリアが膨化すると、TCA回路が作動しなくなる。この開孔の刺激は細胞内へのカルシウムの過剰流入。
・ 電磁波・活性酸素→人間の一番の活性酸素発生源はミトコンドリア。特に電子を受け渡すことによって水素を細胞外に組み上げる電子伝達系では大量の活性酸素が発生する。電磁波を浴びることによって作られるヒドロキシラジカルなどにも注意が必要。ミトコンドリアのDNAは核のDNAの10倍も活性酸素に弱いと言われている。
・ 小胞体ストレス→ミトコンドリアは細胞に寄生している単細胞生物。ミトコンドリアと細胞をつないでいる存在が小胞体。小胞体にストレスがかかり、機能低下が起きるとミトコンドリア機能も低下する。
・ 廃用性萎縮→ミトコンドリアを使用しなければ、分裂(ミトコンドリア新生)は起きにくくなる。運動が大事。