免疫亢進の理由:
・アラキドン酸過多→アラキドン酸は炎症起こして PGE2を上昇させ、免疫亢進(Th2上昇)させる。アラキドン酸による炎症の暴走を食い止める一番強い方法はステロイドの使用。自然な形で最善な方法の一つは、拮抗するPGE3を増やすこと。つまり、EPAを摂取したり、亜麻仁油を摂ったりすること。αリノレン酸は代謝されたEPAに変換されるが、そのカギを握るのがマロニルCoA。炭素鎖延長に必要なマロニルCoAは、アセチルCoAカルボキシラーゼの作用を受けて生成されるが、そのアセチルCoAカルボキシラーゼの補酵素がビオチン。 ビオチン不足が炎症、免疫亢進を引き起こす。
・上咽頭→上咽頭は、鼻腔、副鼻腔、口腔、大気中からの病原微生物を取り込む免疫臓器。風邪、口呼吸、歯周炎の影響を受け、IgAを産生する。免疫は局所だけで働くのではなく、血中に取り込まれ免疫担当B細胞と反応して免疫が成立し、それが免疫実行の各組織に散っていく。免疫は全身に反応を起こす。IgAは体中を回っている(ホーミング)。
・小腸パイエル板 →腸管も上咽頭と同じく、リンパの集合体がむき出しになっている場所:パイエル版がある。パイエル版は、腸管内物質に対する免疫応答の制御に関わってる。この発達は腸内細菌の影響を受けるので、食物、ストレス、消化酵素、腸内細菌バランスに左右される。