ウィルソン病、統合失調症、自閉症は酸化ストレス負荷が強く、それを保護するメタロチオネイン、グルタチオンたんぱくが非常に少ないという点で共通している。
重要な違い:
・自閉症→脳の発達期という非常に早期に起こる。
・ウィルソン病→発症平均は17歳。肝や他の臓器から銅が排除できなくなる結果、精神的肉体的な悪化が見られる疾患。ウィルソン病の場合、徐々に増大する酸化ストレスがメタロチオネイン、グルタチオンの抗酸化力を上回った時に、突然肝臓からの銅の胆汁排泄機能が失われ、症状が劇的に悪化する。
統合失調症→通常16歳以降に、感情的・肉体的ストレスが酸化ストレス負荷を増大させ、精神的な衰弱イベントの引き金を引く。
人の脳は4歳までに80%完成する。とにかく早期の治療介入が必要。早期の生化学治療をしなければ、自閉症は多くの場合、一生の障害となる。 酸化ストレスを解消し、毒物を解毒し、食物アレルギー、カンジタ、ミネラル代謝、免疫異常を改善すれば、著明な改善がえられるが、認知や社会性、もしくは言語障害は通常ある程度残る。