DMSA使用の注意:
・体内での再分布に注意する。排泄経路は75%が肝臓、25%が腎臓。肝障害、腎障害に常に気を配ること。便秘の状態でデトックス治療を行わないこと。IVC(高濃度ビタミンC点滴)は再分布を調節するのによい効果を発揮する。IVCは単独で鉛のキレーション効果がある。
・DMSAはTNFαを惹起する。炎症を抑制するアプローチを併用し、続発性の副腎疲労の発生に注意。
・DMSAはカンジダを増やすことがある。抗菌治療、食事内容も常に気を配る必要がある。
・DMSAでキレーションしにくい、カドミウム、アルミニウムなどの蓄積を疑う場合、EDTAなど他の薬剤を考慮する。
・BBBの通過有無を念頭におく。 DMSAとMDPA、EDTAなどは基本的には BBB(脳血液関門)を超えない。グルタチオンはBBBを通過する。
DMSAを摂取すると、細胞や核から放出された水銀が体内に一気に放たれるが、正常に毒素を排泄する力が備わっていないと(腸内環境が未整備な状態で摂取すると)、善玉菌よりも悪玉菌優勢となり、放出された水銀が再び身体の中を循環し始め、様々な悪影響を及ぼすことがある。