慢性カンジタに対して抗真菌薬が効きにくい理由はの一つがバイオフィルム形成。バイオフィルム(ぬめり、プラーク)は、微生物の保護をする多糖類の構造体で、抗生剤、免疫などから微生物の身を守るシールドの役割を果たす。バイオフィルム形成により抗生剤耐性化する。
・カンジダルビカンスのバイオフィルムは比較的、フルコナゾール、アンフォテリシンB、ナイスタチンなどに抵抗性がある。
・アスペルギルスのバイオフィルムはイトリコナゾールへの抵抗性が強い。
・クリプトコッカスのバイオフィルムはフルコナゾール、ボリコナゾールに影響を受けない。