ASTは心臓、筋肉、肝臓に多い酵素。ALTは肝臓に多い酵素。ASTより、ALTの方が肝臓に特異的となるため、脂肪肝など肝臓に負担がかかっている人はAST<ALTとなる。反対に心筋梗塞や筋肉にダメージがある場合にはAST>ALTとなる。ただしビタミンB6不足と脂肪肝の両方がある場合には相殺されて一見、ASTとALTが20、20 と揃ってしまうことがある。
ALPやLD(LDH)などの酵素が低いとたんぱく質不足。加えて補酵素であるビタミンミネラルの不足も考える。ALPとLD(LDH)は170-180以上欲しい。ALPは、亜鉛、マグネシウムを補酵素とする酵素なので、亜鉛、マグネシウムの量を間接的に反映している。しかし骨粗鬆症や成長期では上昇するのでミネラル不足がマスクされる可能性がある。ALPは骨に特に多い酵素。
子どもは、ALP1000くらいあってもおかしくない。逆に、200-300くらいしかない人は、何かが足りないと考える。
亜鉛が足りない人は、傷が治りにくかったり、骨折が治りにくかったりする。