NEUTは好中球の分画の%を示している。好中球/リンパ球の比率が1.47以上を高値と判定。好中球が上昇する原因は細菌感染かストレス。好中球にはノルアドレナリンの受容体があり、交感神経が緊張すると増加する。リンパ球にはアセチルコリンの受容体があり、副交感神経が優位になるとリンパ球が増加する。つまり、交感神経が緊張している時は好中球が増え、リンパ球は減少する。過労やストレスにより交感神経緊張状態が続くと好中球が正常範囲を超え、相対的にリンパ球は減少することになる。自律神経が乱れると、免疫力の低下に繋がる。好中球は、正常の範囲であれば、細菌の感染を防いだり、上皮の再生を促したりする大切な働きがあるが、増えすぎると全身の血流障害を引き起こす。自律神経失調症の方に、手足の冷えを訴える方が多いのはこのため。同時に組織障害も引き起こし、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、関節炎などの自己免疫疾患や、好中球が細胞死する際に生じる活性酸素でガンを引き起こすとも言われている。