アポトーシスは傷ついてしまった細胞を自殺させ、ガン化させないための機構で、細胞にアポトーシスを起こさせる経路を構成するのがカスパーゼ(Caspase)という酵素。アポトーシスは、小胞体からのカスパーゼ12、ミトコンドリアからのカスパーゼ9、デスリガンド(免疫系タンパク質で細胞外からの経路)からのカスパーゼ8などの複合経路により起こる。つまり、小胞体およびミトコンドリアの機能低下があるとアポトーシスがうまくいかなくなり、ガンが起こりやすくなる。 これに限らず、ミトコンドリアと小胞体は常に運命共同体で、どちらかの機能が低下するともう片方の調子も悪くなる。