タンパク質はアミノ酸に分解され、特別な輸送機構によって消化管壁を通過し、初めて体内に入る。体内に入ったアミノ酸は血流に乗って全身の細胞に運ばれる。細胞内に取り込まれ、新たなタンパク質に再合成され、新たな情報=意味をつむぎだす。新たなタンパク質の合成がある一方で、細胞は自分自身のタンパク質を常に分解して捨て去っている。合成と分解との動的平衡状態が生きているということであり、生命とはそのバランスの上に成り立つ効果である。