ヒトでは血漿タンパク濃度が7.3g/dl前後であるのに対して間質液中では2-3g/dl。この時血漿の膠質浸透圧は約28mmHgであり、間質液では約8mmHg。この濃度差から生じる膠質浸透圧較差によって循環血液量が保たれている。アルブミンの膠質浸透圧は1gあたり5.5mmHg。ALB濃度が4.5g/dLとすれば、アルブミンの膠
質浸透圧は5.5×4.5=24.75mmHg。つまり血漿の膠質浸透圧の約90%はアルブミンが担っている。低アルブミン血症ではこの膠質浸透圧が低下するため、循環血漿量が維持できずに間質に流出してしまい、全身性浮腫や血管内脱水の原因となる。