トランスフェリンは循環を通して鉄を腸から骨髄や他の組織に運ぶ鉄タンパク複合体。分子量80,000で、1分子当たり2個までのFeを結合することができる。トランストランスフェリンの血中濃度はTIBC(Total Iron Binding Capacity)。基準値は300前後。このトランスフェリンにどのくらい鉄が結合しているかを見るのが鉄飽和度。通常の飽和度は20-45%程度だが、貯蔵鉄が欠乏してくると、トランスフェリンの合成量が増加して、Fe飽和度が低下する。鉄が強固に結合する事でトランスフェリンは、鉄によるフリーラジカル反応が起こるのを防ぐ。