体内で活性酸素(ROS)が発生する4大原因:
・ミトコンドリアで起きるのが一番困る
ミトコンドリアではO₂をH₂Oに変換する中で効率よくエネルギーを作る。正常に働くと変換効率は98%だが、それでも 2%は活性酸素となる。活性酸素にも善玉と悪玉があるが、悪玉の代表は強い細胞障害性を持つヒドロキシラジカル。寿命が短い(すぐ作られすぐ消える)ので細胞外で発生したものは問題ないが、細胞内マトリックスで発生したヒドロキシラジカルが問題になる。これを消去するシステムは、活性中心のミネラル不足や過度な運動などで障害が起きる。これが蓄積され、細胞の不均一性や悪性度の亢進に繋がる。
・肝ミクロゾーム(特に小胞体)におけるROS発生
シトクロムP450は水酸化酵素ファミリーの総称。様々な基質を水酸化する肝臓において解毒を行う酵素として知られており、ステロイドホルモンの生合成、脂肪酸の代謝反応にも関与しているシトクロムP450は活性部位にヘムを持つ。反応過程で鉄が酸化・還元を受ける事から、P450が働くときにROSが出来る。
・慢性炎症
慢性炎症は、体内の抗酸化物質を消耗させ、活性酸素の害が加速する。
・一過性虚血時の再還流によって発生するフリーラジカル障害