ビタミンB6の生理作用:
特にタンパク代謝に関わることが特徴で、様々な酵素の補酵素として有用。
・アミノ基転移反応(AST、ALTが関わる)の補酵素として働く
ASTとALTは、臨床上ビタミンB6活性を評価するうえで有用。アミノ酸をエネルギー化する際には、窒素が邪魔。アスパラギン酸は、アミノ基をαケトグルタル酸に転移させることで、窒素のないオキサロ酢酸に変化し、TCAサイクルにはいってエネルギー産生に役立つことができる。 アミノ基を転移されたαケトグルタル酸はグルタミン酸に変化し、尿素回路に運ばれてアンモニアが処理される。
・脱炭酸反応の補酵素として働く
トリプトファン→セロトニン、ヒスチジン→ヒスタミン、DOPA→ドーパミン、グルタミン酸→GABA