ビタミンDサプリメントを継続的に摂取することが難しい人、欠乏が深刻な人、消化機能が低下している人などは、ビタミンD血中濃度を上昇させることが困難な場合がある。その場合は、ビタミンD注射を考慮してもよい。半年-1年に1回の臀部への筋肉注射。このビタミンDは臀部の筋肉、脂肪に蓄えられ、特に冬の間ゆっくりと放出される。ビタミンDの筋肉注射は、1回の注射で1年間ビタミンD血中濃度を維持し、カルシウム濃度を上昇させず、また腎機能に異常を起こすこともない。治療上の禁忌は、ビタミンD過剰症、高カルシウム血症、妊娠時、授乳中。注意を要する場合は、高リン血症、腎機能障害、原発性甲状腺機能亢進症。直後およびしばらく経った後に、注射をした箇所にかゆみや腫れ、または鼠径部のリンパ節にしこりできる場合がある。