GLUT(glucose transporter 糖輸送担体):GLUT1-14が確認されている
・GLUT1
ほとんどの組織に発現している。
脳・赤血球・網膜・生殖腺胚上皮はGULT1の依存度が高い。
インシュリンから独立しているトランスポーターで、血糖が高ければどんどんに糖が入ってしまう。低ければ低血糖になりやすい。脳・赤血球・網膜・生殖腺胚上皮などは高血糖にも低血糖にもなりやすい臓器。脳はケトン体を使えるが、赤血球は使えず、低血糖になると変形能が低下し、末梢の循環不全が起こる。赤血球の寿命も短くなる(鉄欠乏の場合特に)。生殖腺胚上皮の不調は不妊の原因にも。
薬剤(フェノバルビタール、抱水クロラール、テオフィリン)や飲食物(アルコール、カフェイン)によって抑制される。
・GLUT2
グルコース濃度依存で細胞内へグルコースを取り込む。
肝臓と膵β細胞に発現し糖新生、インシュリン分泌に関与。
・GLUT4
インシュリン依存性の担体。
骨格筋、心筋、脂肪細胞に存在する。