アルコールの代謝はナイアシン(NAD+)を消費する。飲酒時肝臓の細胞内では、アルコールがアルコール脱水素酵素により、アセトアルデヒドに変換される。アセトアルデヒドはミトコンドリアへ輸送され、アセトアルデヒド脱水素酵素により酢酸に変換される。この2つの酵素は、ナイアシンから作られるNADを補酵素として使う(酸化型のNAD+が還元型のNADHに変わる)。つまり飲酒をするということは、NAD+が減り続け、NADHが増え続ける。細胞のエネルギー代謝には、NAD+とNADH、この2つのバランスが重要。ミトコンドリアでATPを作るのに、電子を運ぶ役割があるのはNAD+。エネルギー代謝が良い細胞は、NAD+が多くNADHが少ない(NADが多い細胞は若い、NADが少ない細胞は老化している)。