タウリンを欠乏させると、胆汁酸分泌が低下することで食餌中の脂質栄養素の吸収障害が起こるため、血清総コレステロールとHDLが低下する。胆汁酸とその前駆体であるオキシステロールは、細胞内の核に作用し、細胞の脂質代謝に関連する遺伝子を調節している。ミトコンドリアの内膜も影響を受けていて、ミトコンドリア異常がタウリン枯渇によって引き起こされる可能性がある。