トリプトファンの代謝はキノリン酸経路とセロトニン経路に分かれる。炎症でセロトニン経路は封鎖される。キノリン酸はNMDAアゴニスト(アゴニストとは受容体と結合して神経伝達物質やホルモンと同様の作用を起こすもの)で、NMDA型のグルタミン受容体を刺激する。ビタミンB6はトリプトファンからキノリン酸への変換を増加させる。グルタミン酸はアミノ酸にカルボシル基(COOH)が2つついている。この2つのカルボキシル基がグルタミン酸受容体に結合することでグルタミン神経毒を起こす。キノリン酸も同様にカルボキシル基を2つ持ち、グルタミン受容体に結合しやすく神経毒になる。ビタミンB6を多量に摂取する時は、気を付ける。