筋肉細胞の中がカルシウム過剰になると筋肉は縮もうとする。高血圧とは、血管を締める平滑筋の細胞内にカルシウムが過剰な状態とも言える。カルシウムは細胞を収縮させる命令する。高血圧で処方される血圧降下剤はカルシウム拮抗薬(細胞のなかにカルシウムが入ってくるのを邪魔する薬)。通常は細胞内にマグネシウムがたくさんあることで、カルシウムが入り過ぎない仕組みになっている。平滑筋の細胞内にマグネシウムがたくさんあれば、平滑筋は平静を保てるため、血圧は上がり過ぎない。