血糖調節機能障害を起こす要因として、副腎機能と消化管カンジダ症がある。副腎から出る副腎皮質ホルモンは血糖を上げる作用があり、低血糖症を予防するが、副腎に過剰なストレスがかかり、副腎疲労状態になると血糖を上げるためのセイフティーネットがうまく機能しない。副腎疲労がある状態で、低血糖症の治療のためという理由で、極端な糖質制限をしてかえって体調を崩されている人もいる。また、腸内環境が悪くなることで、腸管内にカンジダ菌という真菌が増殖すると、カンジダ菌からアラビノースという物質が放出される。アラビノースは分子構造がブドウ糖に似ているため、膵臓が間違って、血糖が上がっていると判断し、インスリンを分泌することがある。低血糖症を起こす患者がカンジダ菌治療を行うことにより、低血糖発作が改善する場合がある。