小胞体と小胞体ストレス:
小胞体は核の周りを取り巻いている細胞内器官で、タンパク質の製造と貯蔵が役割。タンパク質の設計図であるDNAは核の中に収納されている。この設計図がRNAに写し取られ核の外のリボゾームまで運ばれる。このリボゾームがタンパク翻訳装置となっており、RNAの塩基配列に応じてアミノ酸が数珠状につながったものが作られる。リボゾームが存在する小胞体が粗面小胞体、しない方が滑面小胞体。この時点では、数珠状のポリペプチドで、粗面小胞体内で折りたたまれた立体構造をもつタンパク質。作られたタンパク質は滑面小胞体に貯蔵され、順次細胞外に出荷されるが、何らかの理由によりこの出荷が停止してしまうことがあり、袋状になっている小胞体は膨満する。これが小胞体ストレス。