アルカリ性に保つために:
食事でのコントロール→
酸性食品 肉類(豚肉、牛肉、鶏肉等)、チーズ、魚類、卵、砂糖、穀類(米、酢等)
高タンパク高脂肪に偏りがちな食生活では酸性食品を多量に摂取し。アルカリ性食品が不足しがちである アルカリ性食品 野菜(ほうれん草、ゴボウ、サツマイモ、ニンジン、里芋等)、果物(メロン等)、海藻(ひじき、ワカメ、昆布等)、キノコ、干し椎茸、大豆など
薬でのコントロール→
痛風・高尿酸血症に合併しやすい尿路結石には、尿中で尿酸塩が溶けやすいようにすることを考えるが、それには飲水量を増やすほか、尿のpHを中性に近づけ、尿酸の溶解度を高めることも効果がある。尿酸塩は、尿が酸性だと溶けにくく、中性~アルカリ性になるほど溶けやすくなる。痛風患者では、尿のpHは低く、酸性を示すことが少なくない。pH6.0 以下は酸性尿。酸性尿には、まず食事療法。食事療法をしても酸性尿が是正されなければ、尿アルカリ化薬を使うことを考える。尿アルカリ化薬には、クエン酸カリウムとクエン酸ナトリウムの合剤などがあり、服用すると体内で重炭酸塩、炭酸ガス、水分に分解される。そのため、体内がアルカリ側に傾くが、それを中性に保つため、尿中に重炭酸イオンが排泄され、尿がアルカリ化される。ただし、尿をあまりアルカリ化してしまうと、シュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムのようなカルシウム塩による結石ができやすくなるので注意。pH6.0以下の酸性尿を、pH6.0-7.0の弱酸性~中性にするのがよく、尿アルカリ化薬はこれを目標に使用する。