細胞内では伝達物質をつくり細胞膜を通して外に分泌する。細胞内の分泌顆粒や小胞の中で作られた内容物は細胞膜と融合し、その結果内容物が細胞外へ放出される。これをエキソサイトーシスという。細胞の外側と内側は強固な細胞膜で隔てられており、両者の環境は全く異なる。神経伝達物質やヒスタミンなどは、分泌され他の細胞の受容体に結合するのが仕事。細胞外環境で適切に働くように作られなければならない。細胞の内側にさらに膜を隔てて細胞外環境を確保し、細胞外物質を作りおきしておく。命令が来たら膜を融合させ外側と一体化する。細胞内に細胞外環境を作っておくことが、エキソサイトーシスという複雑なシステムのカギ。分泌顆粒や小胞体の内側は細胞の外側。受容体などで物質を受け取るのは上述したことと逆方向に膜が働くことで起こる。細胞からいろいろな物を出すには、細胞膜が柔らかい方が有利だという事ができる。