インスリン自己抗体症候群:インスリンに対する抗体ができることで、血糖値が乱高下する病気。主な症状は、ふらふらする、体がだるい、手が震えるといった低血糖症状。SH基を持つ薬剤が投与されると、インスリン分子内のS-S結合が切れ、それが刺激となりインスリン自己抗体が産生される。インスリン自己抗体はインスリンに結合するが、この結合は弱く、インスリンと自己抗体が解離して血漿中の遊離インスリン濃度が上昇すると、空腹時に低血糖を起こすと考えられている。遺伝的に日本人に多いと言われている。α リポ酸投与などでの発症例も報告されている。